記録

1994 東京 一人暮らし

甘味と春の終わり

あまくて美味しいゴールドキウイ。

お風呂上がりの母が、無言で持ってきてくれたものだ。

今年のキウイは例年より特別美味しい気がする。

果汁がじゅわー、大きくて柔らかく痺れるほど甘い。


布団で雑誌を読みながら、気温がちょうど良かったので窓を開けていた。

夜風がひんやりと心地よく、ふとキウイの甘い匂いも運んできた。


明日からは仕事だ。そろそろ切羽詰まってきたな、週末は大変だ。

貧血と鈍行電車

電車に乗り遅れると思って激チャしたので、貧血になった。

間に合うという安堵感も束の間、鼓動がトクトクととても速くなり 少し驚いていると、だんだん目の前がグレーがかってチカチカし、耳ももやっと聞こえなくなる 顔や身体はサァーーっと血の気が引いてきて あるくのもやっとだった フラフラしていた。

気絶するかしないかの瀬戸際だと悟った。

しかし、そこで気持ちを強く持ち すこし休憩をしたところ よくなったので一安心だ。