記録

1994 東京 一人暮らし

過去と廻る時間

twitterが普及する前、iPhoneが普及する前。

そう私たちがまだ制服を着ていた頃、

alfooというネットの空間を作れるサイトがあった。

とてもシンプルでデザインの自由が利くブログで、写真一枚に文書を乗せて投稿できた。

わたしはそれを文字以外真っ白に、時々背景を消臭剤のビーズにしたり夜空の写真を撮ったものにした。

そこは完璧な個室だった。


学校であったちょっとした出来事や、こんなふうに長々と考え事や昔の話を思い出しては記していた。


静かに自分の文章と向き合うのが好きだったし、おかげで小論文は学年でも上の方だった。


それも過去となり、今こうやって書いていることもいつか懐かしくなるんだろうなあ。

甘味と春の終わり

あまくて美味しいゴールドキウイ。

お風呂上がりの母が、無言で持ってきてくれたものだ。

今年のキウイは例年より特別美味しい気がする。

果汁がじゅわー、大きくて柔らかく痺れるほど甘い。


布団で雑誌を読みながら、気温がちょうど良かったので窓を開けていた。

夜風がひんやりと心地よく、ふとキウイの甘い匂いも運んできた。


明日からは仕事だ。そろそろ切羽詰まってきたな、週末は大変だ。

貧血と鈍行電車

電車に乗り遅れると思って激チャしたので、貧血になった。

間に合うという安堵感も束の間、鼓動がトクトクととても速くなり 少し驚いていると、だんだん目の前がグレーがかってチカチカし、耳ももやっと聞こえなくなる 顔や身体はサァーーっと血の気が引いてきて あるくのもやっとだった フラフラしていた。

気絶するかしないかの瀬戸際だと悟った。

しかし、そこで気持ちを強く持ち すこし休憩をしたところ よくなったので一安心だ。